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デンマーク オーデンセ 高齢者介護センターを訪ねて

デンマーク第3の町、オーデンセの高齢者介護センターを訪問しました。
センターは地域の中核をなしていて近隣に住む住人は家族や友人と食事を楽しみにやってきます。
通所ディサービスも併設されているので、利用者はヘルパー付き添いのもとでやってきます。
そこではこれから現場で活躍する若い研修生が中心となっていろいろなレクレーションを楽しんでいます。

刈り込みが美しい

また、介護センターには認知症を発症して日常生活を自身でできなくなり、周りのサポートが必要になってここへ移り住んできます。いわば引っ越しの感じです。施設の入所者という捉え方ではなく、市内のアパートに住むのと同じように住人としてプライバシーが良く保たれています。毎月の経費として部屋代、食費、洗濯代などを年金から支払い、お小遣いが残るようになっています。

住人の写真

徘徊癖がある人にはGPSチップを靴などの履物にセットして今どこにいるのか位置を確認できるようになっています。また、ドア自体が一枚の大きなキャンバスに描かれた絵となっていて、ドアには2ヶ所の取っ手が設置されています。

ドアに工夫

エレベーターが本棚の絵になっていてそれを見ているうちに外出のことを忘れるそうです。働いている側の都合で規制するのではなく、住人のプライバシーと尊厳をとても尊重しています。散歩が好き、トランプゲームが好き、テレビを見るのが好きなど個々の希望に沿った介護はする側もされる側にも無理なくお互いに余裕が感じられました。箱物ハードより人が関わるソフトの部分に共感し、参考にすることが多いと思いました。

アルコールもOK

働いているスタッフ全てが笑顔で仕事を楽しんでいることも強烈に印象に残っています。
十分な知識と経験を携えたプロフェッショナルだから仕事を楽しまなくちゃというコトバにとても清々しさを感じました。それには個人の事情にあった勤務シフトや休暇制度を上手にコントロールしています。

楽しく仕事

11月出発の福祉視察ツアーレポートより
北欧に学ぼう 世界一幸せな国民 デンマーク福祉視察6日間
次は3月4日(日)発、6月10日(日)発を予定しています。