例年に比して春の訪れが遅く、その影響で山のあちこちには残雪が多く見られ、低い気温の中でのニッカルオクタ山小屋からトレッキングスタート。
たっぷりの残雪
歩く人
4KM地点ではトナカイハンバーガーでエネルギー補給と湖畔で休憩を取り第一日目のテント設営地点19KM先のケブネカイセ山小屋を目指す。
早めに休憩して夕食を楽しんでいる人たちがたくさん見られる。
今年から完歩した参加者全員にゴールドメダルと刺繍入りワッペンが付与されることになったのが理由。
ボランティアスタッフ
2日目は夜半からの強風が収まらず、強い向かい風の中を次のチェックポイント、シンギ山小屋まで進む。
残念ながらここで男性が膝の痛みを発症し無念のリタイアとなってしまった。スタッフにヘリコプターレスキューの依頼をし、本人には今後のことを全て伝えテントで一夜を過ごしてもらうことにした。
その後、先行している他のメンバーを追ってセルカ山小屋へ急ぐ。途中でご夫婦に追いつきペースを合わせてセルカのテント設営地へ。
今回で3回目の参加者の方が山小屋前で我々の到着を待っていてくれた。混浴サウナを済ませて爽やかな表情。
小川に沿って両側に色とりどりのテントの花が咲く。
セルカで我がテント
3日目のハイライト、峠越えの一日が始まった。とても歩きにくいトレイルがダラダラと続き、最後に急坂の峠を登りきるとトレイルも下りに突入。
北極圏の山の湖でしか釣れないアークティックチャーが棲息するアレスヤウレ湖畔の山小屋が目標。
山小屋でおやつの菓子やパン、チョコレートなどを購入。テント泊も最後の日。
4日目はゴールのアビスコを目指す人の表情が一様に明るい。キエロンのチェックポイントまでは歩きにくいトレイルが続くが、ここでランチの代わりにもなるパンケーキ+生クリーム+イチゴジャムでエネルギー補充。
そして暫し昼寝。
U字谷のラップポルテンなどの特徴ある光景に迎えられ、アビスコ川を従えながらいよいよアビスコにゴール!先にゴールしていた人たちが一斉に口笛や拍手で盛大に迎えてくれた。自然と満面の笑みがこぼれる。
おつかれさま!
ずーっと向こうの山から歩いてきた
ゴールはいつも温かな拍手でイッパイ
スウェーデン、ドイツ、オーストリアなどの参加者たちと握手をし、また来年再会しようと言葉を交わしてよく冷えたビールを一口流し込んだとき、言葉にならない充実感と歩き通した自信がふつふつと湧き上がってきた。
2013年のフェールラーベン・クラシックのエントリー枠を8名分確保しました。
ご興味ある方はお早めにお問い合わせください。
12月8日(土) 14-16時 報告会と初めてのトレッキングを楽しむガイダンス開催します。
参加希望の方はお問い合わせください。
担当:菅原
投稿日時:2012 年 10 月 6 日9:10 AM
カテゴリー:アウトドア,スウェーデン,自然と楽しもう!,添乗レポート
投稿者: hiro:20件の投稿
(hiro)
モターラ駅では事前予約した9人乗りジャンボタクシーで市内ホテルへ。
市内中心の広場はヴェッテルンデン(VATTERNRUNDEN)イベントの大型テントが設営され、ゼッケン交付カウンター、さらに最新モデルの自転車、パーツ、ウェアなどのショップが出店していて家族連れやレース参加者で大変賑わっていた。
レース出発前
スウェーデン最大の自転車イベント、ヴェッテルンデンはモターラ(MOTALA)をスタート/ゴールとしてスウェーデン第2の大きさを誇るヴェッテルン(VATTERN)湖周辺で子供、女性(100KM)、湖畔半周(150KM)、湖畔一周レース(350KM)などが6月初旬の第2,3の週末に開催されるビッグイベントで地元スウェーデンはじめ北欧やヨーロッパ各国からの参加者で夏至のサマー休暇前に街中が大変華やかになる。
準備完了
ストックホルムに住んでいる日本人は過去に参加したと聞いているが、日本から自分の自転車を持ちこんでの参加は多分今回が初めてだと思う。
参加者全員が無事、楽しそうに余裕の表情でゴールに飛び込んできた。完走メダルを誇らしげに下げて満足の表情。
ゴール周辺は超大型スクリーンが設置され無事ゴールする姿が映し出され、母親や友人・知人を待つ沢山の人々で終日賑わっていた。
ゴール
日本チームは日の丸小旗を自転車につけて走っていたので他の参加者から温かい言葉を掛けられ、つかの間の親睦ができ、途中の少し小高いポイントからの眺めは日本では見たことのない素晴らしい景色に出会えたと参加者の一人は感激の面持ちで語ってくれた。
モターラからローカル線と高速鉄道に2回乗り換えてスウェーデン南部のスコーネ地方へ。クリスチャンスタッド(KRISTIANSTAD)に到着。この区間の電車移動は自転車を輪行バッグで搬送。
自転車
日曜日のため、クリスチャンスタッドは閑散としていて、バードサンクチュアリ(鳥類、自然保護区域)があるチボリを散歩する地元の人がのどかな一日を過ごしていた。
再び自転車をセッティングして走行準備完了。本日の素行距離は約80KM先。目的地はかつてニシンやイワシ漁で賑わいを見せた港町シムリスハムン(SIMRISHAMN)。
爽やかなバルト海からの風を感じながら汗もかかずにペダルを漕いで小さな町や集落を経由した。
シムリスハムンではかつて旅籠か領主の館だったような建物がホテル。
ホテルは夜8時以降、建物入り口がロックされスタッフも帰宅してしまうが宿泊客は部屋のカギを用いて中に入ることができる。
イースタッドへの移動途中で近所に住む日本人デザイナーの方が日の丸小旗に気がついて激励してくれて、ノーベル賞受賞第一号の女性作家、セルマ・ラーゲリョフの作品「ニルスの不思議なたび」に登場する石造の堅牢なグリッミンゲンヒュース城にも立ち寄った。
グリッミンゲフース城
イースタッドの大聖堂では義務教育を終えた中学卒業生が家族も出席して各々の進路に向かう友との別れを惜しむセレモニーが行われていた。
スヴァーネホルム(白鳥城)の中庭と外観、マルメでは列車の待ち時間を利用してルネッサンス様式のマルメ城を楽しんだ。
スウェーデンとデンマークの間のオアスン海峡を電車でコペンハーゲン空港へ。自転車などをチェックインしていよいよ帰国準備完了です。
投稿日時:2012 年 10 月 4 日6:02 PM
カテゴリー:アウトドア,イベント情報,スウェーデン,添乗レポート
投稿者: hiro:20件の投稿
(hiro)
北欧4カ国(デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド)には女性だけの自転車レースがある。
開催時期は6月初旬の週末。
今回訪れたスウェーデンは首都ストックホルムの南西約250kmに位置するモターラが舞台だ。モターラはスウェーデンの青いリボンといわれるヨータ運河航路の中間に位置している。
2年前にお客様から仲間と愛車を日本から持っていって走ってみたいとお問い合わせをいただいていた。
まずスウェーデンの首都ストックホルムを自転車で観光。シェップスホルメン、リッダーホルメン、ガムラスタン、ユールゴーデン、ノッルマルムをノンビリ走って時々はペダルを停めて街並みや広がる草原を眺め、とても走りやすく安全である事が実感できた。
グムラスタン遠景
市庁舎ポイント
他の北欧の国とは事情が違ってスウェーデン鉄道の高速列車(X-2000)には自転車をそのまま積み込めない。
輪行バッグにコンパクトにパッキングして車内に持ち込むが、それを置くスペースを確保することが大変だった。
乗降客の邪魔にならないように置いたり、何とかスペースにおくことができた。
自転車
このような事態を想定して予め座席手配を車両の両端にアレンジしてもらったことが功を奏した。
長距離列車は他の乗客も大きな荷物を持ち込んでいる。悪戦苦闘しているさなかでも他の乗客は静にただただ我々を見守るだけ。
検札の女性車掌がやってきて、自分も自転車レースに参加してとても楽しかったとニコニコしながら激励してくれた。
地方鉄道車両
途中駅でローカル線列車に乗り換え。
その列車は僅か4両編成だが車内スペースが広く、乗客が少ないため自転車のスペースはどこでもOK。
投稿日時:2012 年 7 月 19 日6:27 PM
カテゴリー:アウトドア,スウェーデン,テーマ別,添乗レポート
投稿者: hiro:20件の投稿
(hiro)