女性だけの自転車ツアー その2
モターラ駅では事前予約した9人乗りジャンボタクシーで市内ホテルへ。
市内中心の広場はヴェッテルンデン(VATTERNRUNDEN)イベントの大型テントが設営され、ゼッケン交付カウンター、さらに最新モデルの自転車、パーツ、ウェアなどのショップが出店していて家族連れやレース参加者で大変賑わっていた。
スウェーデン最大の自転車イベント、ヴェッテルンデンはモターラ(MOTALA)をスタート/ゴールとしてスウェーデン第2の大きさを誇るヴェッテルン(VATTERN)湖周辺で子供、女性(100KM)、湖畔半周(150KM)、湖畔一周レース(350KM)などが6月初旬の第2,3の週末に開催されるビッグイベントで地元スウェーデンはじめ北欧やヨーロッパ各国からの参加者で夏至のサマー休暇前に街中が大変華やかになる。
ストックホルムに住んでいる日本人は過去に参加したと聞いているが、日本から自分の自転車を持ちこんでの参加は多分今回が初めてだと思う。
参加者全員が無事、楽しそうに余裕の表情でゴールに飛び込んできた。完走メダルを誇らしげに下げて満足の表情。
ゴール周辺は超大型スクリーンが設置され無事ゴールする姿が映し出され、母親や友人・知人を待つ沢山の人々で終日賑わっていた。
日本チームは日の丸小旗を自転車につけて走っていたので他の参加者から温かい言葉を掛けられ、つかの間の親睦ができ、途中の少し小高いポイントからの眺めは日本では見たことのない素晴らしい景色に出会えたと参加者の一人は感激の面持ちで語ってくれた。
モターラからローカル線と高速鉄道に2回乗り換えてスウェーデン南部のスコーネ地方へ。クリスチャンスタッド(KRISTIANSTAD)に到着。この区間の電車移動は自転車を輪行バッグで搬送。
日曜日のため、クリスチャンスタッドは閑散としていて、バードサンクチュアリ(鳥類、自然保護区域)があるチボリを散歩する地元の人がのどかな一日を過ごしていた。
再び自転車をセッティングして走行準備完了。本日の素行距離は約80KM先。目的地はかつてニシンやイワシ漁で賑わいを見せた港町シムリスハムン(SIMRISHAMN)。
爽やかなバルト海からの風を感じながら汗もかかずにペダルを漕いで小さな町や集落を経由した。
シムリスハムンではかつて旅籠か領主の館だったような建物がホテル。
ホテルは夜8時以降、建物入り口がロックされスタッフも帰宅してしまうが宿泊客は部屋のカギを用いて中に入ることができる。
イースタッドへの移動途中で近所に住む日本人デザイナーの方が日の丸小旗に気がついて激励してくれて、ノーベル賞受賞第一号の女性作家、セルマ・ラーゲリョフの作品「ニルスの不思議なたび」に登場する石造の堅牢なグリッミンゲンヒュース城にも立ち寄った。
イースタッドの大聖堂では義務教育を終えた中学卒業生が家族も出席して各々の進路に向かう友との別れを惜しむセレモニーが行われていた。
スヴァーネホルム(白鳥城)の中庭と外観、マルメでは列車の待ち時間を利用してルネッサンス様式のマルメ城を楽しんだ。
スウェーデンとデンマークの間のオアスン海峡を電車でコペンハーゲン空港へ。自転車などをチェックインしていよいよ帰国準備完了です。
投稿日時:2012 年 10 月 4 日6:02 PM
カテゴリー:アウトドア,イベント情報,スウェーデン,添乗レポート
投稿者: hiro:20件の投稿
(hiro)