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キルナの中心が移動する!???

キルナに滞在して1週間が過ぎ多くの人から街の移動計画を耳にしたのですが、正直何のことか理解するまでに時間がかかりました。 疑問を解く為にも市内にあるキルナ市庁舎とLKABの主催する鉱山訪問ツアーに参加し、ようやく謎が解けました(笑)
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この写真でお分かり頂けると思いますが、鉱山を掘り続けた結果、洞穴が街に傾いてきたことが一番の要因だそうです。2013年までにはキルナ中央駅が、2023年までには市庁舎が、そして30年後の2033年までには教会が、建物ごと新しい場所へと移動する計画があるとようやくこの図を見て理解しました。 詳しく聞くと現地の人も詳細については言葉を濁しておりますが、さすが発明王国のスウェーデンで発想が非常にユニークだと感心しているのは私だけでしょうか?
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昨日、LKABの鉱山見学ツアーに参加して、改めてキルナはLKABと共に発展した街だということを知らされました。 LKABとはLuossavaara-Kiirunavaara-Aktiebolagの略で、ルオサヴァーラ・キルナヴァーラはキルナを代表する山で、Aktiebolagは倉庫会社という意味とのことです。 従業員は3800人はいて100年以上の歴史を持つ企業で、今は完全に国営化されています。 ツアーはキルナ観光案内所発着となり英語ガイドは午後3時から。 原則毎日ツアーは催行していますが、最少催行人数の10名様がいないと催行しないので、リパンホテル内のツアーデスクで確認してください。バスで5分程してLKABの敷地内に到着し大きなLKAB敷地内を移動、国連に似たような建物があったと思えばLKABのオフィスでした。厳重な出入館チェックがあり、いよいよ世界最深のトンネルを3キロ以上下り、地下540メートル地点に到着です。 少し息詰るような感じがしましたが、到着してびっくり! 鉱山の下にいると思えないような博物館が待ってました。

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ヘルメットは原則着用となりますが、館内には喫茶店もあり偉大なLKABの歴史を知る機会でした。 鉱山の発掘と同時に鉄道をルレオとナルヴィークまで結び、倉庫を設けそれぞれの港から世界中に鉄鉱石やミネラルが輸出されているそうです。 世界シェアは3%と大きくありませんが質は世界一ということでスウェーデンの貴重な資源だったんですね! 一部スウェーデンの電力もLKABから供給されているようです。最後に一体この鉄鉱石やミネラルは何使われるのか大きな疑問がありましたが洗濯機、暖房機、ガムやキッチンインテリアやモダンライフには欠かせないとの説明を受けました。何と、私が駐在しているリパンホテルの床やフロント家具もLKABの鉄鉱石を使ってると聞き大変驚きました。 LKABは今年も大幅な黒字で羨ましいと思う反面、環境問題を始め事業のスケールが大きすぎて投資の額も半端ではないそうです。 庶民である僕にはスケールの大きすぎる話でしたが、少しづつキルナという街の理解が深まってきてるのが嬉しいです。

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フィンツアー オーロラ関連情報

フェールラーベン・クラシック2010

第5回目を迎えたフェールラーベン・クラシック2009は2000名を超える参加者で前年よりも盛り上がった。
1日4回のグループに250名ずつが分かれてスタートなので混雑も始めの15分くらいで、その後は自然にその列は長?く伸びた。

スタート地点の様子

スタート地点の様子

例年にない好天で30度近い暑さに、どの参加者も水分補給と頻繁な休憩を取っていた。
トレイルランナーも今年は自重気味の感がする。

道中には山小屋も

道中には山小屋も

自分の好きな場所に好きなだけ寝られるテント泊は快適だ。お気に入りの大自然に抱かれて快眠。
それでも一人ぼっちになることのほうが難しい。

色とりどりのテント

色とりどりのテント

遠慮がちに遠くに人影が見えるので初めてでも安心するし、なぜか仲間意識が芽生えてくる。
自分の歩くペースと同じ仲間とは自然でやさしい笑みと簡単な言葉を交わす。

家族で参加

家族で参加

森林限界を超えて歩くのはラップランドでは珍しいことではなく、日本とは違う新鮮なユニークな景観がとっておきのビタミン。
110kmの行程もゴールに近づくと何故だかまた戻ってきたい思いに駆られる。
それほど心地よいトレッキング。

ノルウェーの山々を望む

ノルウェーの山々を望む

幸いなことに2010年のスタート枠を若干確保に成功。
フェールラーベン・クラシック2010に参加しませんか。

現地情報や持ち物のことなどを交えて説明会も開催する予定。

ラップランドは高山植物の宝庫

?7月初旬、スウェーデン・ラップランドのクヴィークヨックからスタロールオクタまで全行程85KMを山小屋を利用しながら高山植物を愛でる旅に出た。

トレイルのアップダウンの地形よりも本当にここがラップランドかと思わせるほどの暑さで、日中は30度以上の真夏日だった。
また、蚊が暗躍する前の季節を選んだのだが急激な気温上昇で大歓迎を受けることになった。
その蚊も風が吹くとウソのように姿を消すので、風が吹いてくれることを祈りながらトレイルを進んだ。

アンジェリカの花

アンジェリカの花

?黄、白、ピンク、紫、白、青の色とりどりの高山植物が目の前に現れた。誰かが手入れして管理しているのではないかと思わせるほど花々が密集して咲き誇っている。短い夏に最高のパフォーマンスでハチやチョウを媒介として自分たちの子孫を残すためだ。
山から勢いよく雪融け水が流れて、大きな川に融合していく。緩やかな流れのところはまるで湖だ。空の色がそのまま水に写って素晴らしい青色だ。
標高700M辺りから森林限界域に入り、どこでも自由に歩けるようになる。可憐な草花を見つけては高山植物ガイドブックで確認するのも楽しみの一つ。

クランベリー

英名:Blue mountainheath 和名:エゾノツガザクラ

?山小屋ライフはテントとは違う快適さが魅力だ。1軒ずつ独立したコテージタイプなのでくつろげる。
翌日の計画などを話しながら自分たちで作った料理を楽しむ。白夜の季節なので夜中まで人工照明がなくても不自由ではない。
飲料水はバケツで川や湖から調達する。ゆったりしたベッドで温かくて清潔な掛け布団にくるまってぐっすり眠ることが出来る。
温かな朝食をとった後、来たときよりもきれいに部屋の掃除をする。高山植物のお花畑とフレッシュエアーとユニークな景色をを楽しみながら次の山小屋を目指す。

ガス燈を備えたキッチン

ガス燈を備えたキッチン

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おいしそうな温かい朝食

おいしそうな温かい朝食

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ここから一気に下っていく

ここから一気に下っていく